2022年のまとめと、2023年の抱負

こんにちは、合同会社PLUCKの石坂です。

2023年、あけましておめでとうございます。

2022年は子育てに追われながら、二拠点居住を終わらせ家族で久米島へ再移住したり、自治体DX・サービスデザイン思考関係のお仕事を頂いたり、複業ギルドで大きな仕事に関わらせて頂いたりと、弊社や私自身にとっても前進の年でした。

振り返りの意味も込めて、2022年の振り返りと、実施してきたこと、2023年の抱負をまとめてみたいと思います。

2022年 年初の目標について

2022年1月3日に以下のような投稿をしておりました。

2022年、あけましておめでとうございます。

ここでは2022年の目標として以下3点を挙げておりました。

・衰退期の日本で豊かに暮らすためのシェアサービスのリリース
・地域の仕事の受け皿となり、地域経済を循環させる「複業ギルド」の拡充
・地域でマイペースに生活を楽しみながら仕事を作る身の丈起業塾(仮)の開催

結果で言いますと・・・50点くらいでしょうか(汗)。

シェアサービスのリリースは、実装方法やサービスコンセプトに難があり、リリースを延期しています。この年始にできたら実装したいですね・・・。

複業ギルドの拡充は、大きな飛躍はないものの、お陰様で着実にできているかなと。地道にメンバーも増えており、時給換算1200円以上の案件を紹介するLINEグループも作成しました。ギルドメンバー、LINEメンバーをあわせて述べ人数ですが総計100名以上のグループとなっています。

今年の案件として特に大きいのが、奥武島キャンプ場の指定管理のお仕事。コンペで評価頂き受託。複業ギルドメンバー+現地スタッフ3名でキャンプ場の魅力化に向けた取組を実施しています。

こちらは新型コロナウイルス感染症の流行に加え、そもそも沖縄の離島にまで来てキャンプをする理由づくりに苦戦をしていますが、試行錯誤を続けています。客単価は従前の2倍になり、売上も伸びてはいますが、自走化の未来ははるか遠くにあります。

またこちらの取組についてはnoteなどでまとめたいと思います。

身の丈起業に関してはあまり力を入れられませんでしたが、沖縄県全体の地域おこし協力隊の方向けに講演・研修をさせていただきました。

そのときのスライドをspeakerdeckにアップしたところ、プチバズリを経験しました。

 

このように望むような達成までは至りませんが、ちょっとは前進しています。何より今年も皆様よりご贔屓頂き、コロナ禍の中でも無事生き延びることができ、2022年度も黒字で追われる目処が立っています。本当に感謝です。

2022年 各月の振り返り

1月~9月までは神奈川県の三浦市で子育てと二拠点居住リモートワークの日々を送り、10月からは家族全員で久米島に再移住しました。

ここからは月別にお仕事を振り返ってみたいと思います。

1月:息子誕生直後。子育てで忙殺

2021年12月に第一子が誕生しました。1週間の母子の入院を経て、2021年12月30日に退院。家族3人で年を越せました。

ですがここからは怒涛の日々。子育てや家事に追われ、正直あまり記憶がありません(苦笑)。

googleカレンダーを見返すと、企業様のSEO支援の稼働が多かったです。SEO支援はその後負荷の割にあまり対価が得られなかったので、引き継げる所は引き継ぎ、後は潔く身を引きました。

2月:ワーケーションプログラムの関係を繋ぐために。久米島シェアランドプロジェクトの立ち上げ

2月は沖縄県関係の仕事が続きました。

沖縄県地域離島課さんの事業「しまむすびワーケーション」がある予定だったのですが、コロナでリアル開催ができなくなり、オンラインプログラムへ切り替え。複業ギルドメンバーに現地コーディネートをお願いし、乗り切りました。

https://www.shimamusubi.net/kume/

このオンラインワーケーションプログラムを通じて考えたのが、「『プロジェクト』を通じた地域との関わり方」。地域のことを知り、魅力を理解し、ファンになってくれたとしても、地域の人と一緒できる「何か」が関係を続けるためには必要なのではないかと思いました。

そして、多くの関係人口界隈の話では「先に地域課題があり、それを解決する手段として関係人口が使われる」という文脈が多くなっている気がします。私はそこに寂しさを感じました。そこで「関わってくれた人と繋がり続けたい。そのためにプロジェクトを生んでいく」というアプローチを試してみることにしたのです。

そうして作ったのがこちら。久米島シェアランドプロジェクトです。

久米島をシェアの聖地にするための活動をしていきます。このグループは公開の企画会議室のようなイメージです。よかったらぜひ皆さんも参加してください。

それ以外は、たとえば沖縄県の地域おこし協力隊サミットに登壇させていただいたり、

『地域おこし協力隊 沖縄サミット』2月25日に初開催 – 沖縄県公式移住応援サイト おきなわ島ぐらし

奥武島キャンプ場の利活用に関する提案書を作成したり、次年度に向けた仕込みをしていました。

3月:沖縄県DXアドバイザーとしてレポートを作成

3月はキャンプ場のコンペがありました。キャンプ沖縄事業協同組合のバックアップ体制を作ってもらいつつ、収支シミュレーションをしっかり行った結果、無事評価を頂くことができました。

また、沖縄県DXアドバイザーとしての稼働がこの月は多かったです。各課からDX推進に関する課題を調査票により抽出し、傾向をまとめ提言を行いました。

それほど専門的な分析は行ってはいないのですが、少なくとも言えたのが「沖縄県庁の抱えているDXに向けた課題は、大半が自部署だけでは解決できない」ということです。各課でバラバラにデジタル化を進めるのではなく、これまでの組織構造を打ち破り、横串を通しながらデジタル化を進めていく必要がありました。

そのような結果から、沖縄県庁に向けたDX推進に関する提言を行いました。

 

4月:奥武島キャンプ場魅力化プロジェクトスタート

4月から、奥武島キャンプ場の指定管理のお仕事がスタートしました。これまでは役場付だった現地スタッフさんをそのまま雇い入れた上で、複業ギルドメンバーによりチームを結成。売店や食体験、イベントなどのサービスを拡充していきました。

奥武島キャンプ場魅力化プロジェクト、スタートしました!

5月:家族で久米島へ滞在

公募の企画書を書いたり、決算手続きをしたりしながら過ごしていました。

そして5月中旬、家族3人で久米島へ。家族3人で住めそうかどうかを再確認しに行きました。

息子を行く先々でかわいがってもらいました。感謝です。

6月:大洲市DX人材育成支援業務スタート

提案が無事評価され、大洲市DX人材育成支援業務がスタート。(株)MAIA様のパートナーとして、1月までプロジェクトを伴走支援させて頂くことになりました。

キックオフとして、行政でのデザイン思考実践に挑戦したPolicy lab.Shigaの中心人物、筈井さん澤田さんを大洲市にお連れし、デザイン思考を取り入れたDX人材育成プログラムに関する説明会を開きました。

こちらのプロジェクト、私はDX人材育成のための連続講座の全体設計と人材育成指針の策定支援、全5回のワークショップとチームごとのメンタリングを担っております。例えばこんな感じの研修・ワークショップを実施しています↓。

ちょっとPRなのですが、こちら、大洲市様だけではなく、以下のような自治体様にお喜び頂けるプログラムになっていると自負しています。

  • DX推進においてサービスデザイン思考を取り入れたい
  • 課題解決型だけではなく価値創造型の取組がしたい
  • 職員提案制度を活性化させたい

興味ある自治体様はぜひお声がけ下さい。お役に立てると思います。

7月:沖縄県庁職員向けサービスデザイン思考研修

沖縄県のDXアドバイザーとして職員様向けサービスデザイン思考研修を実施しました。今回もPolicy lab.Shigaの立ち上げ人、筈井さんをお連れし、ライブ感を重視しながらサービスデザイン思考についてお伝えしました。

参加された職員様からは概ね好評。特に「(官民共創の文脈で)自治体の課題は自治体職員だけで考えなくていい、と聴いて目からウロコでした」といったありがたいお言葉を頂きました。

こんな内容です↓

それ以外は自治体様への公募提案でバタバタしていました。

8月:オンラインの日々

8月はリモートでシェアランドプロジェクトや奥武島キャンプ場魅力化プロジェクト、はじめのデジマのお仕事を進めつつ、新たにお声がけ頂いたお仕事も。

栃木県庁DX人材育成メインファシリテーター

株式会社イーグッドの榎本さんにお声がけ頂き、栃木県県庁職員様向けにDX人材育成研修のメインファシリテーターを務めさせて頂きました。こちらの講座でもサービスデザイン思考に関する研修をされており、理論と実践を行き来するような設計となっていました。ご一緒できて勉強になりましたし楽しかったです。

内閣府令和4年度沖縄型産業中核人材育成事業「島ビジネスの実践塾」講師

琉球ミライ株式会社さんよりお声がけ頂き、実行委員にも参加させていただいている「島ビジネスの実践塾」。「島での起業に必要なデジタルスキルを3時間で習得する」ことを目指し、2回目の講座「起業に必要な基礎的ITスキルを学ぶ」の講師を務めさせていただきました。

私自身が実践している、必要なスキルや知識に絞り解説させていただきましたが、ちょっと漫然としてしまっているかもしれないと、見返して反省しています。

改めて見返すと、友人知人からのお声がけで弊社は成り立っているなと・・・・・・。感謝です。またお役にたてそうな機会があればいつでもお声がけ下さい。

9月:はじめのデジマ ホテルにしえ様ホームページリリース

ホームページ制作、SEO対策、MEO対策、その他デジタルマーケティング支援を一括・毎月定額で支援させて頂く破格のプログラム「はじめのデジマ」。2022年は3件のお客様の支援をさせて頂いてきました。

9月は伊平屋島の「ホテルにしえ」様のホームページをリリース。制作して終わりではなく、アナリティクスの結果を見ながらHPやgoogleビジネスプロフィールの改善を中心に支援させて頂いています。

こちらのプロジェクト、複業ギルドの新垣さんをリーダーに、チームがどんどん強化されています。2023年は更にパワーアップしていきたいですね。

10月:家族で久米島へ再移住、ラーニングビレッジスタート

三浦から久米島へバタバタと引っ越し。その後は片付けやら新生活の手続きやらで、なかなかあいさつ回りも満足にできない状況が続いていました。

バタバタしながらも、ラーニングビレッジのゼミをスタート。僕は「この衰退期の日本の片隅で
~シェアで生活コストを下げながら、田舎で愉快に暮らす実験ゼミ~」と称して、毎月最終土曜日にゼミを持たせてもらっています。よかったら参加してくださいね!

11月:島暮らしを楽しみつつ仕事も頑張る日々

11月に入り、ようやく久米島生活が落ち着いてきました。

久米島まつり

待ちに待った、3年ぶりの久米島まつり。例年は8月ですが、2022年は11月開催でした。毎回豪華アーティストが出演してくださるのですが、2022年はオレンジレンジとかりゆし58という、例年にもまして超豪華なラインナップ。最後の花火も盛大で、コロナが明けそうな期待感に、僕らだけでなく会場の誰もがきっと胸を膨らませていたはずです。

リゾテックエキスポ登壇

沖縄県最大級のDX展示会「ResorTech EXPO 2022 in Okinawa」 に、沖縄県DXアドバイザーとして登壇させて頂きました。沖縄県DX推進計画の内容を紹介しながら、「沖縄らしいDXとは何か」「今後沖縄に何が必要なのか」を会場の皆さんと一緒に考えていきました。

【出典】DX推進パネルディスカッション in ResorTech EXPOを開催しました!/沖縄県

はじめのデジマ 久米島町社会福祉協議会様ホームページリリース

久米島町社会福祉協議会様のHPをリリースしました。デザインは要望に応じてシンプルに。特に利用される方は社協さん管轄の各種施設への興味関心が高いと思いますので、そのあたりの情報拡充を中心に今後サポートさせて頂く予定です。

12月:沖縄しまむすびワーケーション開催

久米島の「風の帰る森」を舞台に、5泊6日の家族ワーケーションを企画・実施。自走しながら関係人口を育むプログラムづくりに挑戦しています。2023年1月にも実施予定です。

2023年に達成したいこと

さらっと済ますつもりが、書き出すとかなりボリューミーになってしまいました。最後に2023年に達成したい目標について触れていきたいと思います。

1.【シェア】島での貸し借りをもっと盛んに。「カリグラ」リリース

島民同士で島ぐらしがもっと楽しく・便利になるアイテムを貸し借りしやすくするサービス「カリグラ」。こちらを2022年内にリリースしたかったのですが、うまくできませんでした(涙)。

2023年はこちらのサービスをリリースして、「久米島をシェアの島にする」というビジョンに向かって大きく前進していきたいと考えています。

2.【身の丈起業】本の出版と人材育成

2022年は地域おこし協力隊向けに実施した研修を一部抜粋した身の丈起業のスライドがプチバズリをしました。

それ以降もちょくちょく「起業したいがどうしていいかわからない」「今の仕事を続けていいか悩んでいる」といった相談を受けるようになっています。

私自身は一握りの勝者と多数の敗者・消費者を生む「スタートアップ」ではなく、万人が少しずつ稼ぐ「身の丈起業」こそにローカルの未来を切り拓き、閉塞感のある日本の状況を変える力があると信じています。

2023年は身の丈起業のコンテンツを充実させながら、最終的には本の出版にまでつなげられたらと考えています。

3.【行政改革支援】自治体DX×サービスデザイン思考のサービスを磨く

様々な自治体DX関連のプロジェクトを経験させて頂いてきましたが、どうしても従前のデジタル化と大きな変化のないような取組に帰結してしまいがちです。このような状況を変えるには、サービスデザイン思考の導入に大きな可能性があると考えています。

実際に少しずつ自治体×サービスデザイン思考に関する相談を頂くことも増えてきました。今年はこのサービスを磨き、自治体の変革に対しさらに貢献できるようになっていければと考えています。

4.自主事業の拡充で売上2,500万

これまで弊社は基本的に社員を持たないギルド型組織としてやってきました。2020年度には当初目標としていた1人で売上1,000万を達成しました。弊社のフェーズも変わり、次は100人のギルドメンバーに関わってもらいながら売上1億を達成することを目指しています。

2022年はプロジェクトや業務の都合上、アルバイトを3人、社員を1人抱えることになりました。売上もその分増え、見込みとしては売上2,000万に到達しそうです。

ですがまだまだ自主事業が成長しているとはいえない状況です。

2023年は自主事業と呼べるサービスを拡充しながら、ひとまず売上2,500万円を目指していきたいと思っています。がんばります。